島村千尋さんのイタリア留学報告(10月分)
2012/10/1
最近は雨が多く、日本のような一日中雨という日はないものの、夕立のような強い雨が急に降るので厄介です。南イタリアはあまり広葉樹が多くないため、紅葉などはあまりみられません。ですが、気温も少し寒くなってきて夜の屋台などでは栗が売られ始め、日本の9月のような秋らしい季節になってきました。留学してから少し経ち大分こちらの生活にも慣れてきたように感じます。大学の授業も10月に入ってからやっと始まり、最初のころは時間割が急に変わったりしても情報を得る方法がわからず、ない授業に準備して行ったり、1時間以上先生が来るのを待っていたりなど日本ではありえないような状況に嫌気がさしたこともありました。しかし今では、南イタリアの緩やかな時間の流れに慣れてきたように感じます。
10月31日はハロウィンで、イタリアはアメリカなどの国に比べてあまり仮装をして家を回るような風習はないらしいのですが、最近は学生などが仮装パーティーをしたりするそうです。今年は、私たちも仮装をしてパーティーに参加しました。私の思っていた仮装パーティーはキャラクターなどの格好をしてかわいい感じを想像していたのですが、実際は血まみれだったり傷がついていたりグロテスクな感じで目が丸くなるような仮装をした人がたくさんいました。
生活のほうでは1か月目と比べて変化がありました。最初の2週間は1人暮らしでしたが、今は2人のイタリア人の女の子と一緒に暮らしています。2人とも留学経験者で英語が流暢なので、家では英語で話してくれます。今の私のイタリア語ではコミュニケーションをとるのは難しいので、2人が英語を話せる人で本当によかったです。しかし、最近このままでいいのかなと思うようになり今悩んでいます。それは、京都産業大学から来た2人の留学生とこちらで初めて会い、その二人が英語ではなくイタリア語でイタリア人と接しているのを見てからです。せっかくイタリアに来ているのに、なんで自分は今までイタリア語でもっと話そうとしていなかったのだろうと後悔しました。このこともあって、最近は通じなくても頑張ってイタリア語で話す努力をするようになったのですが、フラットメイトとはなかなかイタリア語でうまくしゃべれないので最終的には英語になってしまいます。来月までの目標として、2人とイタリア語で会話ができるように頑張りたいと思います。