イタリア20州について
2015/3/10
イタリアは20の州に分かれているのですが、皆さんは州の名前はいくつご存知でしょうか?
「トスカーナ州」「ヴェネト州」「ピエモンテ州」などはすぐに思いついていただけますが、10州以上になると聞いたことがないといった方も多いのではないでしょうか。
1861年にイタリア共和国が建国され、現在のイタリアになったわけですが、それまではそれぞれが国に近い機能をもっていましたのでこれを機に大きく変わったことになります。
当校イタリア語教室「イタリア語会話チャオ」では留学をする方には特にイタリアの地理、20州についてもその存在と少なくとも留学先の州とその近くの州については勉強するように申上げています。
授業でも先生からその州の特徴や重要な都市、町についての話があります。
それぞれの州では民族こそ一緒ですが、方言は南イタリアの州へ行くとかなり標準イタリア語とは違ってきます。
シチリア方言、サルデニア方言、プーリア方言(プーリア州は南北に長い州なので州の中でもかなり違います)などは標準語とはかなり違っているのです。
といってもこのような現象はどこの国も一緒です。
例えば我が国・日本でも津軽に行って、ご年配の話を聞こうと思っても聞き取れないものですね。
我々が年配の方に話すことは100%分かっているのですが、いざ我々に答え始めると意味が分からないのです。
地方に旅してこのような経験をお持ちの方は多いはずです。
私が南イタリアの小さな村を訪れた時の話をしますと、これから訪ねる先の名前を道でサッカーをしている12~13歳の子どもたちに聞くと、すぐに分かったのですが、
説明してくれても良く分からない言葉が返ってきたのです。
困ったなと思っていると案内するから僕らの後についてきてというジェスチャーをして親切に誘導してくれました。
南イタリアの人は人懐こく、親切、素朴です。
その後、無事目的のお家に着き、そこで大いに歓待され、用意してくれたご馳走を4時間もかけて食べたことを思い出します。