コミュニティー

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北イタリアの経済力について
2014/9/22

北イタリアというと西のトリノからミラノを経由して更に東に、ヴェローナ、ヴィチェンツァ そしてヴェネツィアへの幹線沿線がイタリアの重工業、軽工業の中心です。

それらの地区の州の名前を挙げると、ピエモンテ州、ロンバルディア州、ヴェネト州、エミリア・ロマーニャ州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州、それにスロベニアとの国境の街トリエステを有するフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の6州でしょう。

この6州の売上はイタリア全体の約50%を占めます。 全体で20州あるイタリアですから、この6州の経済力が大きいことが分かります。 それぞれの州の人口に対する売上を見てもユーロ全体の平均値より5~8%高いのです。 このようなことから北イタリアが南イタリアの生活を支えているのだ言われ、半世紀以上も前から南北問題が発生していて大きな問題とされています。 ところが最近では北イタリアの人達も職探しには苦労をしていて、大学を卒業しても職が簡単には見つからないというのが現実です。

南イタリア人はミラノやトリノの工場で労働者や飲食業でのサービスの部門で活躍していたのですが、東アジア、インドなどからの出稼ぎでその職場を奪われ、ドイツや北欧に職場を求めて若者が動いているのも大きな傾向です。

もちろん我が国にもイタリア人の若者が職を求めてきていますが、言葉の問題で簡単には職はありません。 早くヨーロッパ経済の回復が進み若者が希望を持って働ける社会が戻ってくることを願っています。