コミュニティー

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大学の授業料と新卒の就職
2015/2/23

イタリアの大学の授業料は国立でも違うというのをご存知でしたか?
といっても日本の国立大学の授業料は多少の差があるにせよ、原則としては文系でも理系(医学部も含めて)年間58万円というと・・・・・ご存じの方は少ないですよね。

イタリアの大学は北イタリアの有名校だと20万円くらい、南イタリアだと17万円くらいというように違うのです。 私立大学の有名校でも授業料は25万円ということを聞くと日本の有名大学と比較したらまさに4分の1ですね。

それでも下記のような実情があるということをお知らせしておきましょう。

大学の学費自体でいうと、純粋には日本の大学のほうが何倍も高かったりするのですが、 聞くところによると、イタリアは卒論を出した時期が卒業時期となっていて、教授が卒業の時期を決めているようです。 学生達は「金取り」と悪意を込めて言いますが、なかなか卒業させてくれなかったりして、その上、在籍させている分学費をとったりするようで、堪えられないそうです。 「儲けることしか考えない人たちが実権をにぎっているのでどうしようもないのだ1」と言っています。

そして失業率が高いせいもあって、学費を払う親自体が職がないケースもあり、
大学をあきらめざるを得ないようです。 本当に残念ですよね。。

イタリアではアルバイトとして時給4ユーロ(\580.)くらいが平均のようです。
また3年目を迎えたイタリア人の友達(正社員)は月1200ユーロ(17万円)でも良い方と言っていました。 でもこの2~3年は特に就職難で、新卒でも簡単に仕事は見つかりません。 それどころか仕事を開始しても「3ヶ月のインターン」のあと「6ヶ月期限付き契約社員」になり、更に2年くらいかけて「3年期限付き契約社員」というような条件付きの雇用形態です。

税金もべらぼうに高いようですしね、、ギリシャの次はイタリアなんでしょうか。。

このような環境ですので、海外で生活をしたいというイタリア人の学生(若者)はとても多いのが現状です。 はやく世界の景気が良くなって若者がどこでも仕事をすることができるようになることを祈っています。