ミュシャ展@国立新美術館
2017/3/26
六本木の国立新美術館で開催中のミュシャ展に行ってきました。
ミュシャ渾身の連作≪スラブ叙事詩≫全20点を一挙公開!
おぉ、そりゃスゴイ!!
…
…
…≪スラブ叙事詩≫???
そもそも“スラブ”ってナニ?
という無知丸出しな私でしたが、
ちょうど前回の食事会がフリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州だったので、
隣に接するスラブ地域の歴史をざっくりを調べていました。
なんというタイミングの良さ!!
おかげで、ほんの少しですが背景が分かったうえで展覧会に行くことができました。
改めて≪スラブ叙事詩≫圧巻です。
フランスで活躍していたミュシャが、画家人生の集大成として描きたかったものは、
自身のアイデンティティーであるスラブ人としての誇りであり、
誰かに依頼されて描いたわけではない所がとても意義深いと思います。
正直ミュシャのことを“綺麗なポスターを描く人”と思っていてごめんなさいです。
描かれた神話や事件は一つも知りませんが、
自分が学生の時はチェコとスロバキアが分かれていなかったし、
イタリアの隣はユーゴスラビアだったし、
ロシアはソビエト連邦だったこと等を考えると、
数々の紛争や事件を繰り返し、歴史は繋がって今に至るんだなぁと、しみじみ感じます。
ミュシャが生きていた時代よりも、インターネット等によりぐっと世界が近くなった今、
≪スラブ叙事詩≫がスラブだけでなく、万人に向けて発するメッセージの大きさが、
画面の大きさと比例して目眩がしそうでした。
イヤホンガイドを借りることをおススメします。
6/5まで、六本木の国立新美術館で開催。
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