多言語を話す
2016/5/31
日本人にとっては分かりにくいことですが、ヨーロッパで会ったビジネスマンの話をしましょう。
・ベネトン社本社での常務
1990年代の話ですが、北イタリアのTrevisoという街に行きました。
ここはVeneziaの商人(ヴェニスの商人)たちの別荘地だったそうですが、由緒ある街並みはとても居心地の良いところです。
大きな商談でしたので、初対面でも本社の常務が出てきました。
担当の若い人が名前を教えてくれたのですが、ドイツ人でした。
話が始まると「ドイツ語なまりのイタリア語」で発音は違和感を覚えましたが、話は当然のことながらしっかりしていました。
途中でパリからの電話ということで応答したらここではもちろんフランス語、そのあと部下とは英語で話をしていました。
ここで皆さんもお分かりの通り「ドイツ語・・・母語」「イタリア語」「英語」「フランス語」の4ヶ国語はビジネス上全く問題なく操るのです。後で聞いたのですが、オランダ語スペイン語も少しなら分かる・・・とのことでした。
・イタリア「Firenze」の貿易会社社長(35歳)
この社長は若いときにロックバンドをやっていて、米国、英国で2年ほど活躍していたのですが、英語はアメリカ人をからかうほどの会話力。
さらに叔父さんがアルゼンチンに居るとのことで、スペイン語も普通に話していました。
更にはフランクフルトのメッセではドイツ語で商談。
そして現在付き合っている彼女はフランス人。
2人はイタリア語で話をするかと思ったらFirenzeでもフランス語で普通に会話をしていました。
音楽やデザインを勉強していた経歴があるのですが、「そのころ世界各地を飛び回ったので、日常会話なら10ヶ国語くらいは出来るさ!」
・・・・と自慢していましたが、実際に使いこなしているのを聞いていると、びっくりすることばかりです。