MJの話
2018/3/10
2月末は、日本全国に“にわかカーリングファン”が大量発生し、
試合は紅白並みの高視聴率をたたきだしました。
この“にわか”について、興味を持つきっかけとしては、
私はとても良いことだと思っています。
(単純に、非日常の高揚感を味わえるし)
先日、MJことみうらじゅん氏の展覧会に行き、
インタビューで氏がとても面白いことを言っておりました。
KEEP ON DREAMING
KEEP ON RUNNING
KEEP ON ROCK’N ROLL
色々あるけれど、大事なのは“DREAMING”の部分ではなく、
“KEEP ON”の方であると。
小学生時代から変わらぬスタンスで、誰からも頼まれてもいないのにクリエイトし続けたMJの膨大な量の作品や、スクラップや、自作のフォークソング集(カセットテープ)を眼前に、その説得力は絶大でした。
さらに突き詰めると“KEEP ON”から“LOOP ON”になり(英語としてはヘンかも)、
「まだソレやってたの?」と周囲に呆れられつつ、繰り返すことでまた新たなステージへ進むと。
結果、現在還暦を迎えた氏は、ひとつの肩書きでは表せない唯一無二の存在となり、リスペクトのようなものをされているわけです。
なるほど、わかるようなわかんないような。
でも、妙に私の心に刺さってしまったのです。
“継続は力なり”と簡単に言いますが、今日明日で結果の出ない地道な努力を、じーっと続けることがどんなに難しいか。
メダリストのこれまでの歩みなどテレビで見て痛感します。
辛いトレーニングや勉強ばかりでなく、好きなことだったとしても、“KEEP ON”することは意外と難しいのでは、と我が身を振り返りながら思うわけです。
何でもひょんなきっかけで熱狂したる後、その情熱が“KEEP ON”(または“LOOP ON”)する人が現れることはとても意義深いと思います。